アメリカでは、11月の感謝祭(最終木曜日)から年末までがホリデーシーズン。クリスマスなどのギフト需要が飛躍的に上がるため、年間でもっとも消費が伸びる時期です。一年の小売総売上の約2割がこの期間にあがるとされ、米小売業界にとっては非常に重要なシーズンです。
2011年は、年末商戦の初日と言われる「ブラックフライデー」が実店舗でもオンラインでも好調なスタートを切りました。IBM子会社のIBM Benchmarkによれば、感謝祭当日のオンライン消費は前年比39.3%増加、その翌日(ブラックフライデー)は同24.3%増加となりました。
もともとは、感謝祭翌日の金曜日(ブラックフライデー)は小売店に足を運んで買い物をし、その長い行列が報道されるのが通例でした。この数年は、週明けの月曜日(サイバーマンデー)に会社のコンピューターからショッピングをする客をターゲットに、大規模バーゲンが展開されています。しかし今年はオンライン商戦も早くから開戦となりました。
特に今年はスマート端末(スマートフォン、スマートタブレット)ユーザーの動きが伸びていることが特徴です。ブラックフライデーの、iPhoneやiPad、Android携帯などからアクセスはオンラインショッピング全体において14.3%。昨年(5.6%)から約2.5倍に上昇しました。
これらのスマート端末は、主に小売店頭でのバーゲンやオンライン特価セールを探すのに利用されていますが、実際にモバイル端末から購入に至った割合も昨年の3.2%から今年の9.8%と、約3倍に上昇しています。
続いて端末ごとに見てみます。
端末ごとのアクセス率は、一位がiPhone(5.4%)、続いてiPad(4.8%)、Android(4.1%)です。iPhoneとiPadを合わせると、ブラックフライデーのオンライン商戦へのアクセス率の10.2%を占めることになります。
そのうち、コンバージョン率(訪問時に購入に至る割合)が最も高かったのはiPadユーザーの4.6%。昨年の同調査で、モバイル端末の平均コンバージョン率が2.8%だったことと比較すると、iPad利用者の購入率は約2倍に至ります。
スマートフォンやスマートタブレットが生活に浸透していることは明らかであり、その利用は加速する一方です。ビジネスの流れ、習慣、従業員同士のコミュニケーション、情報のやり取りなどがスマートデバイスによって大きく変化しています。
企業はその業界を問わず、社内社外双方を対象にスマートデバイス利用動向の把握やセキュリティ対策を常に新しく検討していくことが重要でしょう。